Windows10にプレインストールされているメモ帳でテキストファイルを開くと「文章が全て文字化け」していたら、びっくりしますよね。そのような時、初心者の方でも文字化けを簡単に変換する方法があります。
この記事では「Google Chrome」や「Firefox」などのブラウザーを使って、テキストファイルの文字化けを変換し、メモ帳で扱えるファイルに保存する方法を紹介します。
文字化けしたメモ帳のテキストをブラウザーで変換
STEP1:文字化けを確認する
まずは、文字化けしたメモ帳のテキストファイルを確認します。
対象の①文字化けファイルをダブルクリックします。
開いたファイルは文字化けしています。
STEP2:ブラウザーを開きます
ここでは、Google Chrome ブラウザーを使って文字化けを解消します。
Google Chrome ブラウザーを開きます。
STEP3:文字化けファイルをブラウザーで開く
文字化けファイルを Chrome ブラウザーにドラッグ&ドロップ(文字化けファイルをChrome の上にカーソルで持っていく)します。
STEP4:文字化けが解消されたことを確認する
テキストが文字化けせずに開くことができました。
STEP5:テキストをコピーする
次は正常なテキストをコピーしてメモ帳で開けるファイルにします。
Chrome ブラウザーの上で①マウスをクリックします。
キーボードのショートカットキーである②「Ctrl + A」でテキストの全てを選択します。
キーボードのショートカットキーである③「Ctrl + C」で選択したテキストをコピーします。
STEP6:メモ帳に貼り付ける
メモ帳を開きます。
開いたメモ帳の中にカーソルを置き、キーボードのショートカットキーである「Ctrl + V」でテキストを貼り付けます。
STEP7:ファイルを保存する
メモ帳の左上にある①「ファイル」をクリックすると、プルダウンメニューが開きます。
②「名前を付けて保存」をクリックします。
保存先のウィンドウが開きます。保存先は適宜変更してください。
①適当なファイル名を付けます。
最後に②「保存」をクリックしたら、完了です。
これで文字化けファイルの変換は完了です。
お疲れ様でした。
なぜ文字化けは起きるのか
メモ帳で文字化けが起きたのは、メモ帳では扱えない文字コードのテキストファイルを開こうとしたからです。
文字コードとは
PC等のコンピュータは数値で計算や内部処理を行うのですが、その結果が数値のままでは人には分からないので、人が分かる文字に変換して表します。その時に数値から文字に変換するための辞書のようなものが文字コードです。
文字コードは何種類あるのか
日本語が扱える文字コードは主なものでも6種類はあります。
メモ帳で扱えるのはテキストファイルです。テキストファイルを作ったソフトがどの文字コードを使っているかによって、テキストファイルの文字コードの種類が決まります。
メモ帳で扱えない文字コードとは
Windows10のメモ帳で扱える文字コードは3種類だけです。Windows10より前のバージョンでは1種類だけでしたから、大幅な進歩です。
つまり、メモ帳で扱える3種類の文字コード以外の文字コードで作られたテキストファイルは、正しく読み込むことができないため文字化けしてしまうのです。
文字化けを解消できないこともある
今回取り上げたのは、テキスト本文が全て文字化けしている場合ですが、この他にも「ある特定の文字だけが文字化け」していたり、「文章の途中から文字化け」していたりする場合もあります。
テキスト文章内のある特定の文字が「?」マークに文字化けしている例です。この文字化けの元の文字は「髙(髙山)」と「﨑(大﨑)」です。旧漢字が文字化けています。
テキスト文章の途中からそれ以降のテキストが全て文字化けしている例です。全く何が書かれているのか分からない状態です。
これらの文字化けは文字コードを変換する際に起こることが多いです。
先の解説で文字コードは辞書のようなものと説明しましたが、辞書は単語の掲載数や並び順はどの辞書も似てはいますが多少の違いはあります。
文字コードも同様で、どの文字コードも単語の搭載数や並び順は似てはいますが、全く同じという訳ではありません。そのため、ある文字コードから違う文字コードに変換する場合、そのズレが変換の支障となり文字化けを起こしてしまうのです。
「テキスト本文が全て文字化けしている」場合は文字コードを解読するのにメモ帳の機能が足りていないのが原因でしたが、「ある特定の文字だけが文字化け」や「文章の途中から文字化け」の場合は、メモ帳で開こうとしているテキストファイル自体がすでに文字化けている状態のデータとなっているため、メモ帳の機能云々の問題ではありません。
したがって、この2つの例のような文字化けはテキストファイルのデータが既に文字化けているため、これを機械的に修復するのは難しいです。
メモ帳のその他の使い方
メモ帳で改行(改行コード)を置換する
メモ帳でテキストファイルやCSVファイルを編集している際、改行(改行コード)を置換したい場面に遭遇する時があります。しかし、残念ながらメモ帳には改行(改行コード)を置換する機能は実装されていません。また、改行(改行コード)を置換するためだけに他のテキストエディタをインストールするのもはばかられたりもします。
以下の記事では、他のテキストエディタを使うことなく改行(改行コード)を置換する手順を解説します。
メモ帳のテキストをPDFに変換する
Windows10から仮想プリンター「Microsoft Print to PDF」が標準装備されましたので、メモ帳のテキスト文章をPDFに変換するのがとても簡単にできるようになりました。
以下の記事では、メモ帳からPDF出力の手順を解説します。
メモ帳で文字コードを確認・変更する
メモ帳は初心者向けに提供されたテキストファイル用のテキストエディタですが、文字コードを確認できるだけでなく、一般的な日本語文字コードであれば変更(変換)することもできます。
以下の記事では、それぞれの手順を解説します。
メモ帳で作ったCSVファイルをエクセルで開く
CSVファイルをエクセルで開くと文字化けすることがあります。CSVファイルはテキストファイルですから、メモ帳でも編集することができます。したがって、CSVファイルの文字化けをメモ帳でも解決することができるのです。
以下の記事では、エクセルで文字化けしたCSVファイルをメモ帳を使って解決する手順を解説します。
文字化けしたメモ帳のテキストをブラウザーで変換 / まとめ
ここ最近のブラウザーは文字コードを解読する精度がかなり高く、文字化けする確率が非常に少なくなっていると感じます。また、ブラウザーは外国語も広く網羅しているため、日本語以外の文字コードでも解読してくれます。
ブラウザーは本来ネットをブラウジングするためのソフトですが、今回のような使い方もできることを知ると、意外と便利で多機能なソフトだと気付きます。
是非、お試しください。
【関連記事】メモ帳で文字コードを確認、変更する方法。