CSVファイルをExcel(エクセル)で開くと、全て文字化けしていたら焦りますよね。
ですが、ご安心ください。初心者でも簡単に解決する方法があります。
使うソフトはExcelとWindows標準装備のメモ帳だけです。特別なソフトをインストールする必要も、外部サイトで変換するようなこともありません。PC操作が苦手な方でも手順通りに操作すれば、CSVファイルを文字化けしないでExcelに取り込むことができます。
CSVファイルを文字化けさせずExcel(エクセル)に取り込む方法
ここでのポイントは、「UTF-8」と「UTF-8(BOM付き)」の専門用語が出てきますが、単なる記号として捉えておけばよいでしょう。
STEP1:メモ帳を開く
まずは、Windows標準装備のメモ帳を開きます。
デスクトップ左下にある①「スタート」ボタンをクリックすると、アプリのメニューが開きます。
②メニューを下スクロールして、「Windows アクセサリ」を探します。
③「Windows アクセサリ」をクリックし、下に現れた④「メモ帳」をクリックしてください。
メモ帳が開きました。
STEP2:CSVファイルを開く
CSVファイルをメモ帳にドラッグ&ドロップ(CSVファイルをメモ帳の上にカーソルで持っていく)します。
CSVファイルがメモ帳で開きましたので、①データが文字化けしていないこと、②CSVファイルが“UTF-8”で作られていることを確認します。
STEP3:名前を付けて保存
メモ帳の左上にある①「ファイル」をクリックすると、プルダウンメニューが開きます。
②「名前を付けて保存」をクリックします。
保存先のウィンドウが開きますので、ウィンドウ下の①文字コードをクリック、②ドロップダウンリストの「UTF-8(BOM付き)」を選択し、③「保存」をクリックします。
STEP4:完了
これで操作は完了です。
①CSVファイルをクリックすると、②Excelで文字化けなく表示されます。
お疲れさまでした。
他にもある解決方法
Excel(エクセル)だけでCSVファイルを取り込む方法
Windowsのバージョンが低くてメモ帳に「UTF-8」の文字コードがない、Macを使っている等で、上述の方法ができない場合は、こちらの方法を試してみてください。
ここでのポイントは、「Unicode(UTF-8)」の専門用語が出てきますが、単なる記号として捉えておけばよいでしょう。
STEP1:Excelを開きます
まずはExcelを開きます。
デスクトップ左下にある①「スタート」ボタンをクリックすると、アプリのメニューが開きます。
② メニューを下スクロールして、「Excel」を探します。
現れた③「Excel」をクリックしてください。
Excelが開きました。
STEP2:CSVファイルを開く(インポート)
ツールバーの①「データ」をクリック、②「テキストまたはCSVから」をクリックします。
ファイル選択ウィンドウが開きますので、①CSVファイルを選択し、②「インポート」をクリックします。
インポートダイアログが開きます。文字化けしていることが確認できます。
STEP3:文字化けを解消
ダイアログの①「元のファイル」プルダウンリストをクリックし、②「Unicode(UTF-8)」を選択します。
① 文字化けが解消しているのが確認できましたら、②「データの変換」をクリックします。
STEP4:Excelシートに読み込むと完了
今度はPower Query エディター が開きます。
① 「閉じて読み込む」をクリックするとプルダウンメニューが表示されますので、②「閉じて読み込む」を選択します。
ExcelのシートにCSVファイルのデータがテーブル化された状態で読み込まれました。
CSVファイルの読み込みはこれで完了です。
おまけ:テーブル化ではなく通常のセル範囲にしたい
CSVファイルのデータをテーブルではなく通常のセル範囲で取り込みたい場合は、次の操作を続けてください。
テーブル化された状態のシートの①テーブル内のどこかのセルをクリック、②「テーブルツール-デザイン」タブをクリックし、③「範囲に変換」をクリックします。
すると、テーブル化が解除されます。1行目のフィルター(▼マーク)が消えています。
お疲れさまでした。
最終手段、CSVファイルの文字をメモ帳で変換する
ここで紹介する方法は簡単ではありますが、一つ欠点があります。それは、全てのデータが文字化けすることはないですが、データの一部が文字化ける可能性があるということです。特に日常ではあまり見ないような記号や漢字は、その文字だけが文字化けする場合があります。
したがって、あまりお勧めできないのですが、上記2つの方法でCSVファイルをExcelに取り込むことができない場合の最終手段とお考えください。
また、CSVファイルをExcelではなく別のソフトに取り込みたい時などに参考となる方法として、記憶に留めておく程度が良いかもしれません。
ここでのポイントは、「UTF-8」と「ANSI」の専門用語が出てきますが、単なる記号として捉えておけばよいでしょう。
STEP1:メモ帳を開く
まずは、Windows標準装備のメモ帳を開きます。
デスクトップ左下にある①「スタート」ボタンをクリックすると、アプリのメニューが開きます。
②メニューを下スクロールして、「Windows アクセサリ」を探します。
③「Windows アクセサリ」をクリックし、下に現れた④「メモ帳」をクリックしてください。
メモ帳が開きました。
STEP2:CSVファイルを開く
CSVファイルをメモ帳にドラッグ&ドロップ(CSVファイルをメモ帳の上にカーソルで持っていく)します。
CSVファイルがメモ帳で開きましたので、①データが文字化けしていないこと、②CSVファイルが“UTF-8”で作られていることを確認します。
STEP3:名前を付けて保存
メモ帳の左上にある①「ファイル」をクリックすると、プルダウンメニューが開きます。
② 「名前を付けて保存」をクリックします。
保存先のウィンドウが開きますので、ウィンドウ下の①文字コードをクリック、②ドロップダウンリストの「ANSI」を選択し、③「保存」をクリックします。
STEP4:完了
これで操作は完了です。
①CSVファイルをクリックすると、②Excelで文字化けなく表示されます。
お疲れさまでした。
CSVファイルはなぜ文字化けするのか
CSVファイルをExcelで開くと文字化けするのは、日本語の文字コードが原因です。
文字コードとは、コンピューターが認識するデータから人が認識できる文字に変換するための辞書のようなものです。
世界の言語ごとに幾つも文字コードがあり、日本語で代表的な文字コードは、UTF-8、シフトJIS(メモ帳ではANSI)、EUC、JISなどがあります。
この文字コードはOSやソフト、アプリなどで使用されており、それぞれのOSやソフト、アプリなど上述のそれぞれの文字コードが使われています。
今回のCSVファイルとExcelで文字化けが生じるのは、CSVファイルとExcelで扱う文字コードが異なっていることが原因です。
Excelで扱う文字コードは基本的にはシフトJISになりますが、UTF-8で作られたCSVファイルを読み込もうとすると、扱う文字コードが異なるために文字化けが生じてしまうのです。
つまり、文字コードはExcelと読み込むCSVファイルで同じであることが必須となります。
それでは、文字化けした場合はどのように対応すればよいのでしょうか。
もうお分かりかと思いますが、ExcelかCSVファイルのどちらかを相手側の文字コードに合わせて(変換して)あげれば良いのです。
「Excelで扱う文字コードは基本的にはシフトJIS」と前述しましたが、ExcelはUTF-8の文字コードも扱うことができます。また、CSVファイルはUTF-8だけではなく、変換ソフトを使えばシフトJISなどの他の文字コードに変換することができます。
まとめ
CSVファイルを文字化けしないでExcelに取り込む方法はいくつもありますが、Windowsユーザーであれば、ここで紹介した方法が最も簡単な解決策です。
図解で紹介しているソフトのバージョンは、Excel2019 とWindows10のメモ帳です。
Excel2016、2013、2010でも、操作方法やボタン名称、用語が若干異なりますが、Excel2019 と同じように取り込むことができます。
Macユーザーはメモ帳がないので、テキストエディターをインストールする必要がありますが、操作方法はどのテキストエディターでも似ていますので、ここで紹介した方法は参考になるでしょう。
是非、トライしてください。
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