Windows10にプレインストールされているメモ帳は初心者向けに提供されたテキストファイル用のテキストエディタですが、文字コードを確認できるだけでなく、一般的な日本語文字コードであれば変更(変換)することもできます。
この記事では、メモ帳での文字コードの確認や変更方法だけでなく、テキストファイルが文字化けたした際にメモ帳では扱っていない文字コードをプレインストールされているInternet Explore(IE)を使ってメモ帳で扱える文字コードに変換する方法も紹介します。
メモ帳で文字コードを確認、変更する
操作は難しくないので、手順通りに進んでください。
STEP1:メモ帳を開く
まずは、メモ帳を開きます。
デスクトップ左下にある①「スタート」ボタンをクリックすると、アプリのメニューが開きます。
②メニューを下スクロールして、「Windows アクセサリ」を探します。
③「Windows アクセサリ」をクリックし、下に現れた④「メモ帳」をクリックしてください。
メモ帳が開きました。
STEP2:ファイルを開く
文字コードを確認したいファイル(ここではCSVファイル)をメモ帳にドラッグ&ドロップ(ファイルをメモ帳の上にカーソルで持っていく)します。
CSVファイルがメモ帳で開きましたので、①データが文字化けしていないこと、②CSVファイルが“UTF-8”で作られていることを確認します。
STEP3:文字コードを確認する
ファイルがメモ帳で開きましたので、①データが文字化けしていないことを確認します。
②ファイルの文字コードはメモ帳の右下に表示されます。ここでは文字コードが「UTF-8」のファイルを開いていることを表します。
文字コードの確認は以上です。
文字コードを変更したい場合は、引き続きこのまま次のステップに進んでください。
STEP4:文字コードを変更して、名前を付けて保存する
メモ帳の左上にある①「ファイル」をクリックすると、プルダウンメニューが開きます。
②「名前を付けて保存」をクリックします。
保存先のウィンドウが開きますので、ウィンドウ下の①文字コードをクリック、②ドロップダウンリストから変更したい文字コードを選択します。ここでは、「UTF-8(BOM付き)」を選択します。
最後に③「保存」をクリックしたら、完了です。
もしメモ帳で文字化けしたら Internet Explore(IE)で確認
メモ帳で開いたファイルが文字化けしていた場合、そのファイルの文字コードを判別することはできません。そのような時、Windowsに標準装備されているウェブブラウザの Internet Exploreは文字化けしたファイルの文字コードを確認するのに便利です。
STEP1:Internet Explore(IE)を開きます
デスクトップ左下にある①「スタート」ボタンをクリックすると、アプリのメニューが開きます。
②メニューを下スクロールして、「Windows アクセサリ」を探します。
③「Windows アクセサリ」をクリックし、下に現れた④「Internet Explore」をクリックしてください。
Internet Exploreが開きました。
STEP2:ファイルを開く
文字コードを確認したいファイル(ここではCSVファイル)をメモ帳にドラッグ&ドロップ(ファイルをメモ帳の上にカーソルで持っていく)します。
STEP3:文字コードを確認する
Internet Exploreでファイルが開きました。
① データが文字化けしていないことを確認します。
Internet Exploreのウィンドウ内にマウスを移動し②マウスを右クリックするとプルダウンリストが表示されます。
プルダウンリストの①「エンコード」を選択すると、文字コードのリストが表示されます。
文字コードリストの左側に②「・」(中黒)が付いている文字コードが、開いたファイルの文字コードになります。
ここでは、開いたファイルは「シフトJIS」であることが分かりました。
Internet Explore(IE)でも文字化けした場合の確認(変換)方法
テキストファイルの文字コードが、日本語が使える一般的な文字コードであれば、ほぼInternet Exploreで開くことができます。
しかし、日本語が使える一般的な文字コードでも、記号だけのテキストだったり、漢字や仮名文字などの日本語文字数が少なかったりした場合、稀に文字化けすることがあります。
Internet Exploreで開いても文字化けした場合の確認(変換)方法を見ていきます。下の「STEP1」「STEP2」は上で紹介した操作と同じです。
STEP1:Internet Explore(IE)を開きます
デスクトップ左下にある①「スタート」ボタンをクリックすると、アプリのメニューが開きます。
②メニューを下スクロールして、「Windows アクセサリ」を探します。
③「Windows アクセサリ」をクリックし、下に現れた④「Internet Explore」をクリックしてください。
Internet Exploreが開きました。
STEP2:ファイルを開く
文字コードを確認したいファイル(ここではCSVファイル)をメモ帳にドラッグ&ドロップ(ファイルをメモ帳の上にカーソルで持っていく)します。
STEP3:文字化けしているテキストを変換する
Internet Exploreでファイルが開きました。
①テキストが文字化けしています。
Internet Exploreのウィンドウ内にマウスを移動し②マウスを右クリックするとプルダウンリストが表示されます。
プルダウンリストの①「エンコード」を選択すると、文字コードのリストが表示されます。
文字コードリストから左側に「・」(中黒)が付いている文字コードが文字化けしている文字コードですから、これ以外の文字コードに変更します。ここでは、②「日本語(EUC)」を選択します。
文字コードの設定が「日本語(シフトJIS)」から「日本語(EUC)」に変更され、文字化けが解消されました。
メモ帳で扱える文字コードにテキストを変換する方法
メモ帳で文字化けしたテキストファイルでも、Internet Exploreを使えば、正常に開くことができました。開くことができても、このままではメモ帳で編集することはできません。
次は、Internet Exploreで開いたテキストの内容をメモ帳でも扱えるようにします。
まずは、上で紹介した操作でInternet Exploreにてテキストファイルを文字化けさせないで開きます。
STEP1:Internet Explore(IE)上でテキスト全てを選択&コピー
Internet Exploreで文字化けが解消した状態でテキストファイルが開いています。
Internet Exploreのウィンドウ内にマウスを移動し①マウスを右クリックするとプルダウンリストが表示されます。
プルダウンリストの①「すべてを選択」を選択します。
Internet Exploreに表示されているテキストが全て選択されたら、キーボードのショートカットキーである「Ctrl + C」でテキスト全てをコピーします。
STEP2:メモ帳を開く
次のメモ帳を開きます。
デスクトップ左下にある①「スタート」ボタンをクリックすると、アプリのメニューが開きます。
②メニューを下スクロールして、「Windows アクセサリ」を探します。
③「Windows アクセサリ」をクリックし、下に現れた④「メモ帳」をクリックしてください。
メモ帳が開きました。
STEP3:テキストをメモ帳に貼り付ける
開いたメモ帳の中にカーソルを置き、キーボードのショートカットキーである「Ctrl + V」でテキストを貼り付けます。
STEP4:ファイルに保存する
メモ帳の左上にある①「ファイル」をクリックすると、プルダウンメニューが開きます。
②「名前を付けて保存」をクリックします。
保存先のウィンドウが開きます。保存先は適宜変更してください。
①適当なファイル名を付けます。
最後に②「保存」をクリックしたら、完了です。
お疲れ様でした。
メモ帳のその他の使い方
メモ帳で改行(改行コード)を置換する
メモ帳でテキストファイルやCSVファイルを編集している際、改行(改行コード)を置換したい場面に遭遇する時があります。しかし、残念ながらメモ帳には改行(改行コード)を置換する機能は実装されていません。また、改行(改行コード)を置換するためだけに他のテキストエディタをインストールするのもはばかられたりもします。
以下の記事では、他のテキストエディタを使うことなく改行(改行コード)を置換する手順を解説します。
メモ帳のテキストをPDFに変換する
Windows10から仮想プリンター「Microsoft Print to PDF」が標準装備されましたので、メモ帳のテキスト文章をPDFに変換するのがとても簡単にできるようになりました。
以下の記事では、メモ帳からPDF出力の手順を解説します。
文字化けしたメモ帳のテキストをブラウザーで変換する
当記事ではメモ帳とInternet Explore(IE)を使って文字化けを解消する方法を解説しました。Internet Explore(IE)以外のブラウザーでも文字化けを解消することができます。
以下の記事では、メモ帳とブラウザーを使ってテキストファイルの文字化けを解消する手順を解説します。
メモ帳で作ったCSVファイルをエクセルで開く
CSVファイルをエクセルで開くと文字化けすることがあります。CSVファイルはテキストファイルですから、メモ帳でも編集することができます。したがって、CSVファイルの文字化けをメモ帳でも解決することができるのです。
以下の記事では、エクセルで文字化けしたCSVファイルをメモ帳を使って解決する手順を解説します。
メモ帳で文字コードの確認・変更と文字化けの変換方法 まとめ
Windows10に実装されているメモ帳が扱える文字コードの種類は5種類ですが、Internet Explore 11(IE 11)は日本語文字コードだけでも6種類以上、外国語の文字コードはリストに表示されているだけでも30種類以上あります。海外文書の文字コードを確認するのであれば、Internet Exploreの方が便利です。
Microsoftは、Windows10からInternet Explore ではなく Microsoft Edgeを推奨ウェブブラウザとしていますが、Microsoft Edge には単独でファイルを読み込む機能が現時点(2019年11月2日)では実装されていません。
そのため、Internet Exploreでの文字コード確認を紹介しました。
文字コードを調べたり、ちょっとしたテキストの文字コードを変換したりするだけなら、メモ帳やInternet Exploreでも十分役立つソフトです。
是非、お試しください。
【関連記事】メモ帳をPDF変換する記事です。