まずは、「優柔不断」は本来ネガティブな場面で使われる言葉ですが、「長所と短所は表裏一体」と言われるように、見方を変えればポジティブに捉えることもできます。
そこで、ここでは「優柔不断」のいい意味での言い換えを集め、「優柔不断」の4つのタイプ別に紹介します。
「優柔不断」をいい意味に言い換える
「優柔不断」をいい意味(ポジティブ)に言い換えると、
- 慎重
- 何事にも注意深い
- 思慮深い
- 観察力が高い
- 短絡的な決断に流されない
- 状況を見ながら待つことができる
- いろいろな可能性に配慮できる
- 根気強く熟慮することができる
- 謙虚
- 内省力がある
- 素直に人の話を聞くことができる
- 自分の意見に固執しない
- 相手に配慮ができる
- 思いやりがある
などが挙げられます。
「優柔不断」の意味
「優柔不断」の意味は次の通りです。
気が弱く決断力に乏しいこと。また、そのさま。
出典:大辞泉(小学館)
というように、ネガティブな意味合いで使われることが多いです。
「優柔」と「不断」に分けて調べてみると、
「優柔」は、
- ぐずぐずとして決断力がにぶいこと。気が弱く、はきはきしないこと。
- ゆったりとして、ものやわらかなこと。
出典:デジタル大辞泉(小学館)
「優柔」は「ぐずぐずとして決断力がにぶいこと」というようなネガティブな意味合いですが、「ゆったりとして、ものやわらかなこと」と良い意味もあります。
「不断」は、
- 決断力に乏しいこと。
- とだえないで続くこと。
- (「普段」とも当てて書く)日常のこと。
出典:デジタル大辞泉(小学館)
「不断」は「決断力に乏しいこと」と短所としての意味で使われますが、「とだえないで続くこと」という良い意味もあり、例えば「不断の努力」のように使われることから、ポジティブな使われ方もします。
このように、文字を一つ一つ見ていくと、ネガティブに使われる「優柔不断」でも、隠れたところにポジティブな面も持ち合わせているのではないでしょうか。
「優柔不断」の4タイプから分析
「優柔不断」には次の4タイプがあり、そこから良い面を見つけることができます。
- 考えすぎて時間がかかる
- 重要な問題を先延ばしにする
- 自信がなく後悔や不安を感じる
- 他人にして同調する
考えすぎて時間がかかる
考えすぎたり、ぐずぐず悩んだりして物事が進まない。これが短所ですが、別の視点から見ると「ミスをしないために先のことを想定するので悩む」のも優柔不断になる一つの理由です。
これをポジティブと捉えると、
- 慎重
- 何事にも注意深い
- 思慮深い
- 観察力が高い
と、言い換えることができるのではないでしょうか。
重要な問題を先延ばしにする
誰しも重要な決断に迫られることはあります。そのような時にぐずぐずと先延ばしにするのは良くないですが、だからと言って、むやみに結論を出すのも困ります。
この場合の「優柔不断」をポジティブに言い換えると、
- 短絡的な決断に流されない
- 状況を見ながら待つことができる
- いろいろな可能性に配慮できる
- 根気強く熟慮することができる
となるのではないでしょうか。
自信がなく後悔や不安を抱える
自分の決めた事に後で後悔したり、不安になったりするのがいやで、なかなか決断できないのが短所です。
これも見方を変えると、自分の意見はあってもそれを必要以上に主張せず、後悔や不安は内省につながるとも言えます。
- 謙虚
- 内省力がある
他人に同調する
他人の意見に流されて決断が遅くなることもあります。
しかし、意見に流されているということは、素直に相手の話を聞いているということです。また、相手からは「話を聞いてもらえている」と思われ、相手への配慮にもつながります。
- 素直に人の話を聞くことができる
- 自分の意見に固執しない
- 相手に配慮ができる
- 思いやりがある
まとめ
「優柔不断」のネガティブな要因は「決める」ことができないことです。
「優柔不断」がネガティブであっても、「決める」ことさえできれば、潜在的なポジティブな要因がもっと表に現れるのではないでしょうか。
「優柔不断」だからとあきらめずに、ポジティブに意識することが大事かもしれません。