【中学受験】志望校の決め方!わが家の7つの方針

教育

わが家では、「行けるであろう学校のなかから行きたい学校を選び、その学校に通うこと」を最終目標にしました。無理して難関校を目指すのではなく、小学生が小学生らしい生活をしながら、できる範囲内で勉強にも力を入れて合格した中学校に進むことを選びました。

そこで重要なのが志望校選びです。ここでは、わが家の志望校をどのようにして選んだのか、志望校の決め方を書きます。

学校を選ぶための方針を決める

まずは、学校を選ぶための方針を考えました。もちろん、ここでは偏差値は除きます。

考えた結果、次の7つに至りました。

  1. 私立の学校
  2. 有名大学附属校ではない学校もしくは大学附属校でも内部進学がほとんどない学校
  3. 学校の雰囲気が息子に合っていること
  4. 部活動(運動部)が盛んである(文武両道)
  5. 通学圏が1時間以内(災害時でも歩いて帰れる距離)
  6. 特待(選抜)クラス分けのない学校
  7. できれば男子校

この中で絶対にブレてはいけないものが「③学校の雰囲気が息子に合っていること」でした。

「①私立の学校」、「②大学附属校ではない学校」は一度決めるとあまりブレることはないでしょう。「③学校の雰囲気が息子に合っていること」については、対象となった学校の志望順位が偏差値と逆転した場合に、ブレてしまいがちになりそうです。初志貫徹できるように家族で話し合いました。

「④部活動(運動部)が盛んである(文武両道)」、「⑤通学圏が1時間以内(災害時でも歩いて帰れる距離)」、「⑥特待(選抜)クラス分けのない学校」、「⑦できれば男子校」については、選択の際の判断基準の一つとして考えるようにしました。

わが家の方針に合った学校を探す。

方針が決まったら学校選びですが、東京都内にある私立中学校は男子校31校、共学校81校の計112校(2017年一般財団法人東京私立中学高等学校協会調べ)もありますから、どこから手を付けるか悩ましいところでした。
(ちなみに女子校は74校でした)

偏差値で学校を選ばないと宣言しましたが、息子の実力からかけ離れた学力を必要とする学校は選ぶこともできませんし、「行けるであろう学校のなかから行きたい学校を選び、その学校に通うこと」という最終目標を達成するために、ここで偏差値を利用して学校をグループ分けしてみました。

息子の成績は小学5年生最後の首都模試が偏差値46だったので、これを基準に考えて偏差値51~55、56~60、61~70の3グループに分け、各偏差値グループ内で上記の方針に合う学校を調べました。

調べ方としては、まずは塾の先生にわが家の方針を伝え、その方針に合った学校を提示してもらいました。その学校以外にも、インターネットや受験年鑑等の雑誌、受験経験のある知人の意見を聞いて、各偏差値グループ内で3~4校をピックアップし、計10校程度に目星をつけました。

次に、目星をつけた10校のパンフレットを取り寄せたり、合同学校説明会や相談会に参加して、資料を集めました。

集めた資料を元に各学校の良いところをピックアップして家族内で話し合い、気になる学校が各偏差値グループの中で1~2校、計5校くらいに絞られました。学校選びの方針が決まっていると、自然と学校が絞られてくるものです。最初は学校がたくさんあって決めるのが大変だと感じていましたが、実際、選定を進めていくと、意外と希望する学校はそう多くはないことに気が付きました。

学校説明会に行く

各偏差値グループで志望校が絞られると、いよいよ学校訪問です。

インターネットや雑誌の志望校選びのコツの一つに、「学校訪問で感じた直観を信じなさい」といものがありました。当初は学校説明会や文化祭を見に行っても、その学校が本当に良い学校なのか、息子に合っている学校だと分かるのか、非常に懐疑的でした。しかし、学校を訪問して、その意味がなんとなく分かりました。

学校訪問でも一校や二校、一回訪れるだけでは、何も分かりませんでした。学校説明会では、話を聞くだけで終わり、文化祭では楽しく拝見して終わりでした。しかし、三校、四校、二回、三回と訪れると、学校を見るポイントも自分なりに定まってきて、各学校での雰囲気や印象の違いが鮮明に分かるようになりました。一人で行くより夫婦や子供と一緒に行くと、観点や感想も違ってくるので、より比較できる要素が広がります。各学校に通ううちに自然と見比べるようになり、気になる学校はもう一度見たくなります。

そして何より息子の意見が最も気になりました。めんどくさがりの息子が、もう一度見学に行こうと言ったときに、行っても良い学校と嫌がった学校がはっきり分かれたのです。息子なりの直感で、自分の気に入った学校とそうでない学校を感じとったのでしょう。

そして、気になった学校は2回以上は訪問した方が良いです。特に第一志望になる学校は、我が家は4回訪問しました。もちろん息子も一緒です。3回目くらいになると、トイレの場所や自動販売機の場所も覚えるくらいになりますし、「一人で行けるよ」と言い出すくらいになりました。4回目になると入試直前ということもあり、先生方の話しをメモするようになっていました。1回目のときは上の空で、手遊びしながら先生方の話はほとんど聞いていなかったのに、この変わりようです。つまり、息子のモチベーションが非常に高まったのです。おそらく、学校のことをよく知るようになり、将来この学校に通う自分をイメージでき、そのイメージを現実のものにしたいと思えるようになったのではないでしょうか。

第一志望になる学校に3回目に訪問した後から勉強に対する取り組み方が多少変わった気がしました。塾の宿題や家で決めた課題を嫌がることがなくなりました。俗に言う、スイッチが入ったということなのかなと感じました。

それまでは、テストの成績が一向に上がらなくても、気分が乗らなかったり、親と喧嘩した後だったりすると、机に向かうのを嫌がりました。そのような時は、塾以外の勉強時間は0時間という時もありました。

しかし、スイッチが入ってからは、やるべき宿題や課題があれば、親と喧嘩してふて腐れながらでも、「疲れた~」や「勉強、嫌になってきた~」と言いながらでも机に向かうようになりました。

この時期はすでに小学6年生の11月でしたから、模試も1回しか残っていなかったため、数字的に成績が上がったことを実証することはできませんでしたが、息子が第一志望校にご縁をいただけたのは、このスイッチが入ったことが最も大きな理由ではないかと思っています。

中学受験を終えて

中学受験を終えた今、あらためて振り返ると、中学受験で最も大事なのは学校選びだとつくづく感じます。そして、学校選びで重要なのは、ブレない学校選定の方針と、学校訪問です。

受験を検討した学校は5校ありましたが、最終的に受験(出願)した学校は3校でした。

第一志望校は、わが家の7つの方針全てに合致した学校です。

第二志望校は、わが家の7つの方針のうち「⑥特待(選抜)クラス分けのない学校」だけが条件に適いませんでした。ただし、この学校は入試時に特待や選抜をするのではなく、入学後に生徒の学力に応じて選抜クラスに分け、毎年入れ替えるそうなので、わが家としては許せる範囲でした。

第三志望校は、わが家の7つの方針のうち「④部活動(運動部)が盛んである(文武両道)」と「⑥特待(選抜)クラス分けのない学校」が条件に適いませんでした。しかし、「④部活動(運動部)が盛んである(文武両道)」については、部活動が全くないという訳ではなく、他校に比べて活動時間が少ないというだけでしたので、許せる範囲でした。「⑥特待(選抜)クラス分けのない学校」については、わが家の7つの方針のうちブレてはいけない度合いが他に比べて低かったので、妥協してしまいました。

このように、ほぼわが家の7つの方針に沿える学校を選ぶことができたのは、幸いかもしれません。

わが家が本格的に中高一貫校を調べだしたのは、息子が小学5年の3学期ごろから、学校訪問は小学6年生になってからです。このころから5~6校も訪問するのは正直大変でした。訪問日が重なり、父親と母親が分かられて学校に行ったこともあります。文化祭などは時期が重なってすべての学校に出向くことはできませんでした。

こうしたことから、できれば5年生の早いうちから学校選定は考え始めて、余裕をもって学校訪問などをしておいた方が良かったなと今は思っています。

5年生のうちに各偏差値グループでの志望校を選び、6年生になってから目指すべき学校を絞り込んでいくのが理想的だったのでしょう。

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石上 ミツトシ(ISHIKAMI Mitsutoshi)
東京都在住、アラ50、ITエンジニアの石上ミツトシです。 50歳手前で在宅勤務を選択し「妻が働きに出て、夫が家を守る」プチ主夫を体験中。 暮らしの中で”はたと”気づいたことや疑問をこのブログに書き留めています。