中学生のスマホ利用ルール、わが家の16カ条

スマートフォンのルール

わが家でも中学生になった息子にスマートフォンを与えることにしました。もちろん「LINEグループいじめ」や「中高生のスマホ依存症」など、心配になります。

そこで、わが家でもスマホを使う上でのルールを決めました。そのルールを息子に説明しながら、スマホの危険性や社会問題についても話し合い、スマホの良いところ、悪いところをしっかりと理解した上で、利用してもらうことにしました。

わが家で決めたルールをまとめましたので、興味のある方は参考にしてください。

わが家のスマホ・ルール

1. 前提

このスマホは基本的には連絡用として、あなたに貸し与えています。スマホの購入代金、通信料も親が払っているのでルールをしっかり守ってください。

わが家ではスマートフォンの所有者は親であり、あくまでも電話、LINE等の連絡用としてスマートフォンを息子に与えました。

スマホを与えた時点で使えるアプリは、“電話”、“LINE”、“ブラウザ”、“カメラ”、“アルバム”、“ゲーム1つ”と、地図やお天気、乗換案内などの生活に役立つアプリだけです。

“YouTube”や“LINE”以外のSNSは禁止にしています。依存性が高いのと思ったようなフィルタリングができないためです。Eメールについては禁止にしていますが、まだ息子の周りで利用されていないので、息子からの要望がないという状況です。

2. 学校での扱い

学校へは持っていかないこと。部活動で校外での試合や練習がある場合は、スマホを持って行っても良いか先生に確認してください。

息子の通っている中学校はスマートフォンの持ち込みは禁止されているので、この項目は必要ないのですが、念のため書いておきました。

学校には公衆電話が設置されているので、テレホンカードを持たせています。

3. 利用時間

平日の朝は使わない。夜は21時まで。電話やLINEをするときは、食事や勉強時間をさけるなど、相手のことを考えてするように。

平日の朝は、ただでさえ時間がないのに、そんな時にスマホをいじっていたら学校に遅刻したり、親子喧嘩が勃発したりします。朝はスマホに触らないようにしています。

4. 利用方法

スマホは常にリビングの棚(お父さんの椅子の後ろの棚)に置いておくこと。使うときはリビングで使うこと。自分の部屋やトイレなどに持って行かないでください。食事中や勉強中は使用しないでください。

スマートフォンは常に家族の目の届くところに置くようにしています。いつ使っているかが分かります。

5. LINE

1回のトークは5分以内にしてください。LINE以外のSNS(Twitter、インタグラム、Facebook等)は使わないでください。
LINEに頼りすぎない、宿題や勉強の質問のために使わないこと。「あとでLINEで聞けばいいや」になるといけません。学校でしっかり聞く、メモを取る、友達と直接「会話」をすることを大事にしてください。

スマートフォンは便利な道具ですが、頼りすぎると人間力が育ちません。不便さを克服することが人間の成長を促します。便利だからと言って、使い過ぎには注意しないといけません。

6. 友達登録

LINEの連絡先交換や電話番号の交換は直接会える友達だけにすること。会ったことのない人、友達の友達であっても、友達登録したり、電話番号を交換したりしてはダメです。

“ID検索”や“友達の自動追加”等の設定を無効にしていても、便利だからといって自分で有効にしてしまう可能性があります。セット上で知らない人とつながることが危険なことを教える必要があります。

7. 文章のチェック

直接面と向かって言えないようなことや誰かが居たら言わないようなことを本人や友達にLINE、メールしたりしないこと。相手が目の前にいないと普段言わないようなことをつい書いてしまうことがあります。「これを読んだら相手はどう思うか」を常に考え、書いた言葉を送ってもよいか常にチェックしてください。

相手の顔が見えないと、いつもは言えないようなこともつい書いてしまうことがあります。それがネガティブなことだとトラブルに発展することもあります。送信する前に必ず書いた文章をチェックする習慣を身に着ける必要があります。

8. 悪口

悪口や悪口と思われるようなことは書かない。他人を傷つけるようなグループには参加しない。特定の友達だけに送ったつもりでも、その友達が他の誰かに見せてしまう、もしくは見られてしまうこともあります。悪気がなく、軽い気持ちで書いてしまった言葉(例えば「あいつ、うざい!」)でも、そのままの意味で広がっていき、証拠となります。

「人の口に戸は立てられぬ」と同じように、スマートフォンから送信した文章は一所に留まりません。これは相手を「信じる、信じない」の問題ではなく、スマートフォンやネットの世界は完全にクローズすることのできない世界であることを教える必要があります。誰に見られても平気な文章しか送ってはいけません。

9. 悪ふざけ

嘘をついたり、他人をだましたりするのはもちろんのこと、ふざけてバカなことを書いたりするのもダメです。ネットの世界は匿名やニックネームでなどでも書き込みできたり、サービスを利用することがでたりします。それでバレないだろうと悪ふざけをしてしまうと、あとで後悔することになります。誰が書き込んだかは全て分かります。

一般に提供されているサービスを利用している限り、発信者を特定するこはできます。「匿名だからバレないだろう」という誤った認識をしないためのルールです。

10. 写真

他人に見せられないような写真を撮ったり、撮られたり、またLINEやメールで送ったりしてはいません。どんなに親しい人、親友や先輩にお願いされてもダメです。必ず断ってください。そして親に相談してください。

インターネットの世界は広大で一度広がった写真や悪い情報は、あとで消すのは非常に難しいです。これで人生を狂わせた人が何人もいます。

これは自分の写真だけではなく、他人の写真も同じです。

スマートフォンは簡単に写真が撮れ、簡単に送信することができます。子どもが安易に裸などの写真を撮ったり、送ったりする事象が起こっています。ネットは誰でも覗けてしまうことを、認識させる必要があります。

11. 閲覧禁止サイト・検索

アダルトサイトやテレビで放送されていないようなアニメ、マンガサイトは検索しないでください。これらのサイトには有害サイトが多く含まれており、ウィルスに感染したり、詐欺に会ったりこともあります。大事故にならなくても、スマホに不快な広告が表示されようになったりします。親が見ても大丈夫なサイトを見るようにしてください。

興味を持ちだす年頃ですが、性教育的には有害なサイトがほとんどです。また、ワンクリック詐欺や閲覧しただけでウィルスに感染するようなサイトも横行しています。フィルタリングだけでは全ての有害サイトを制限することはできません。ネット上の有害サイトの危険性を知ることが大事です。

12. 個人情報

友達などの連絡先や住所、電話番号をLINEやメールに書いてはいけません。他人の個人情報を別の他人に教えることはトラブルにつながることがあります。社会でも厳しく規制されています。友達から別の友達の連絡先を教えてほしいと頼まれたら、別の友達本人から連絡してもらうようにしてください。

知っていると、つい教えてしまいがちです。個人情報は安易に教えてはいけないことを、知っておく必要があります。

13. ゲーム

ゲームは1つだけ入れても良いです。ただし、ゲームをしてよいのは床屋さんやラーメン屋さん等の待ち時間だけです。

わが家には任天堂3DSやSwitchもあるので、これ以上ゲームがあるのも困りものです。原則スマホでのゲームは禁止にしていますが、待ち時間の暇つぶし程度は大目に見るというスタンスです。

14. パスワード

このスマホはあなたに貸しているものです。パスワードは変えないでください。

ときどきあなたのスマホを見ることもありますので、見られても良い使い方をしてください。

パスワードは誰にも教えてはいけません。パスワードを教えて何百万円もの被害に合った人もいます。親しい人や親友であっても教えないでください。もし、パスワードを誰かに知られた時は必ず相談してください。

フィルタリングアプリを入れているので、勝手にパスワードを変更することはできないのですが、パスワード(セキュリティ)の重要性やスマートフォンでこそこそ何かをすることの危険性を教えるために書きました。

15. 破損・紛失

スマホを壊したり、紛失したりした場合は、自分のお小遣いで修理したり、買い替えたりする。

スマートフォン契約会社の端末保障にも入っているのですが、物を大事に扱うことが大切です。

16. ルール違反

ルールを守れない場合はスマホを没収します。
そして、落ち着いてからよく話しましょう。

以上が、わが家で決めたスマホ・ルールです。

原案は私が作りましたが、息子と相談しながら修正を重ね、最終的にこのようになりました。

多少はルールをはみ出すこともあるかもしれませんが、その都度、息子と話をすることが大事なのかなと思います。

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12件のコメント

うわぁ、嫌がらせもいいとこだな。
こんなルールガチガチにして。子供可哀想。

コメントありがとうございます。
bloo-d さんの仰ることも、ごもっともです。
ウチの息子も、よく文句を言っています。
ルールを決めたからといって、全てがその通りに進むこともなく、
お座なりになることも多いです。「今日だけは良いよ」と緩くして
しまうことも、いつもの事です。
そんなのでルールを決める意味があるのかとも思いますが、
息子との話のネタになるだけでも良いのかなと(喧嘩のネタにも
なりますが)。
今回 bloo-d さんからコメントをいただいて、再びこの件について
家族と話し合うきっかけにもなりました。
ありがとうございます。
ルール化するのが良いのかも含め、このルールについて今後も家族と
話し合っていきたいと思います。そして、ルール施行後の現状なども
このブログ内でご報告できればと思っております。

小学6年生の娘にせがまれて勉強しているところです。
色々なサイトを拝見しましたが、一番参考になりました。
素晴らしい御対応だと思います!
ありがとうございました。

“小6母”さん、コメントありがとうございます。
スマホやゲームの取り扱いについては、日々試行錯誤が続きます。
おそらく息子が大学生くらいになるまでは続くような気がします。
これも子供とのコミュケーションの一つだと考えていければなと思います。

娘にスマートホンを使わせるに際し、参考にさせて頂きました。色々なサイトや色々な人の意見を読ませていただきましたが、こちらの「我が家の16カ条」、よく考えられていると思います。妻と娘と相談しながら、ウチの16カ条を決めていこうと思います。
ありがとうございました。

とおちゃんさん、お役に立てて良かったです。

大人にとって当たり前な事も
子供にとっては全く理解していない事があるので
参考になりました。
ありがとうございました。

みゆきさん、お役に立てて良かったです。

はじめまして^ – ^
中学2年生になる娘のルール作りをこちらのサイトを参考にさせていただきました。
こちらは3年ほど前のものですが、今のお子さんのルールはどんなものになっていますでしょうか?
各々の家庭でルールは違うものだと思いますが、その後どのような変貌を遂げているのか興味があります。
ぜひお聞かせ願えませんか?
よろしくお願いいたします^ – ^

まゆさん、コメントいただきありがとうございます。

> 今のお子さんのルールはどんなものになっていますでしょうか?

このルールは息子が中学1年生で初めてスマホを持った時に作ったルールです。
このルールを1年間くらいは壁に貼っていました。
当然、夜21時を過ぎても止められなかったり、自分の部屋に持って行くなど、ルールを守れないこともありましたが、恒常的にルールを破ることはありませんでした。
スマホの事で親も含めた自分以外の人に迷惑をかけないことが守れていれば、多少は大目に見ていました。
ですから、ここで決めたルールはいつしか実質的には自然消滅していると言っても良いかもしれません。

息子の学校はスマホを校内に持ち込むことを禁止していますが、子供たちはみんなスマホを持っているので、時々ちょっとした問題等が伝え聞こえてきます。その時などに、ルールという訳ではなく、スマホを扱う上での注意を話し合うようにはしていました。

現在、息子は高校生で、特別にルールを決めている訳ではありませんが、スマホ利用は夜9時までとか、自分の部屋に持って行かないだとか、アプリのインストールは親の許可を取るとか(ペアレンタルコントールを入れています)、課金はしないなどは今でもほぼほぼ守っています。TwitterやFacebookなどのSNSもしていないので、息子なりに自主規制はかけているのかなと思っています。

ただし、息子の場合はスマホの利用についてよりも、ゲーム時間の方が問題になっています。コロナ禍ということもあって仕方のないことでもあるのですが、この件はまだ親子で格闘中です。

参考にしていただければ幸いです。

自分も少し似たような、制限かけられてます。
正直な話、めちゃめちゃ辛いです。
たまに親と、スマホのルールで喧嘩しています。
おそらく息子さん、相当不満感じてると思います。
もしかしたら、恨まれるかも、(現に自分親のこと恨んでます。)

ミンティアさん、コメントありがとうございます。
非常に悩ましいご指摘ですね。息子も同じような心情になっていた時期もあったかもしれません。喧嘩もよくしますし、それも一つのコミュニケーションと考えてはいるのですが、さすがに「恨む」のは困りますね。

スマホは一般社会(大人社会)とつながっているツールだと思っています。社会には「お酒は20歳から」、「車の運転は18歳からで免許の取得が必要」「未成年は携帯電話の契約は親の同意が必要」等のルールがあります。しかし、スマホの世界には大人と未成年者とを分けるルールや仕組みはまだ確立されていません。

お酒や車の運転は人の命に係わるようなことだからそのような厳しいルールがあるのも当たり前ですが、スマホはそのようなことはないと思うかもしれません。しかし、現実にはSNSの誹謗中傷やいじめが原因で命を落とす方がいます。スマホが原因の根本ではなくても、要因となる道具に使われているのは確かです。つまり、私はスマホは包丁やナイフ、車と同じものだと考えています。便利な道具もその使い方によっては凶器にもなります。また、ゲームなどの課金で何万円もの請求が来たり、詐欺に遭う窓口もなったりします。

少々大げさかもしれませんが、スマホは一般社会(大人社会)とつながるツールで、ある日突然、自分が被害者や加害者になっているということもあるかもしれません。スマホの世界は大人と未成年者とを分けるルールや仕組みがまだ確立されていない以上、だれかが使い方を教え、ルール等を示していかないといけないのかなと思っています。

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石上 ミツトシ(ISHIKAMI Mitsutoshi)
東京都在住、アラ50、ITエンジニアの石上ミツトシです。 50歳手前で在宅勤務を選択し「妻が働きに出て、夫が家を守る」プチ主夫を体験中。 暮らしの中で”はたと”気づいたことや疑問をこのブログに書き留めています。