【中学受験】模試で点がとれない、成績が上がらない時

【中学受験】テストで点がとれない、成績が上がらない時

中学受験で息子のプレッシャーを解いた一言

フジテレビの「ホンマでっか!?TV(2018/1/10放送)」のなかで心理学者の植木理恵先生が次のような研究結果を説明されていました。

テストで「100点を目指そう」と言われたグループと「合格点を目指そう」と言われたグループでは、1年後には「100点目指そう」グループは成績が上がらず、「合格点を目指そう」と言われたグループは成績が上がった。

と言うものでしたが、私は非常に腑に落ちました。

この話を聞いて、受験勉強中に「テストの点数は6割とれれば合格できる」と息子に教えたことがあり、そのことを思い出しました。

息子は塾での課題や小テストではそれなりに点数がとれているのに、模擬試験になるとなかなか結果を出せないでいました。ケアレスミスや取りこぼしが多いと察したので、時間の使い方が拙いのではないかと思い、全問解かなくて良いよという意味で「テストの点数は6割とれれば合格できる」と息子に言いました。また、受験校の合格平均点を見せて、5割、6割の点数で合格できているし、多少下回っても合格できることも示しました。息子はこれには非常に納得していたことを憶えています。

今思うと、息子の成績が上向き、安定するようになった要因の一つに、この助言で息子から「良い点数をとらないといけない」というプレッシャーがなくなり、「多少点数が悪くても大丈夫」と肝が据わってテストを受けられるようになったのではないかと、テレビを見て思った次第であります。

この助言をする以前にも、模試やテストでは「できるところから解きなさい」、「わからないところは解かなくても良いよ」と私や塾の先生も言ってはいました。しかし、子どもは「良い点数をとらないといけない → 良い点数を取るためには多くの問題を解かないといけない」と漠然と思い、問題を捨てきれずにいたのでしょう。それがこの一言で、問題を捨てる勇気を持てるようになったのではないかと思います。

私もこの助言をするまでは、問題を解いた点数に対してだけ注力して、平均点や偏差値をあまり気にせず漠然と良い点数(例えば7割とか8割等)をとれればよいとう対応をしていました。これが良くなかったのです。子どもでなくても漠然としたこと、曖昧なことは人には伝わりません。このような対応をしていたので、息子も漠然と良い点数をとらないといけないというプレッシャーに苛まれていたのかと思います。

そして、問題を解く前に「今回の算数は60点取れれば合格だよ」とか、「今回は難しいから50点でも大丈夫だよ」と毎回合格点を言うようにしました。それまでは80点(100点満点の場合)でも褒められなかったのに、60点で褒められ、70点で驚かれるようになったのですから、息子本人のモチベーションも上がったに違いありません。

テストや模試で成績が上がったのは、この一言だけではないとは思いますが、大きく影響したのは間違いないでしょう。

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石上 ミツトシ(ISHIKAMI Mitsutoshi)
東京都在住、アラ50、ITエンジニアの石上ミツトシです。 50歳手前で在宅勤務を選択し「妻が働きに出て、夫が家を守る」プチ主夫を体験中。 暮らしの中で”はたと”気づいたことや疑問をこのブログに書き留めています。